「あっっちぃ~~!!」と思わず口にしてしまう熱いお湯でのお風呂は一瞬で疲れを吹き飛ばしてくれる気がしますよね。
でもその入浴方法、身体のことを考えると悪影響だらけなんです。
疲れが吹き飛ぶ気がするのも、気がするだけで実際には身体が熱いお湯で興奮して一時的に疲れを感じなくなっているだけです。
耳が痛いかもしれませんが、熱いお湯でのお風呂のデメリットは知っていて損はないので、ぜひ最後まで読んで下さい。
目次
熱いお湯でお風呂の入るデメリット
まずは、本題である熱いお湯で入浴することによって起こるデメリットを知りましょう。
デメリットと聞くと悪いイメージですが、デメリットも使い方次第でメリットになりうる可能性を秘めているので理解を深めましょう。
デメリット1.「身体が興奮する」
人間の身体には交感神経と副交感神経という自律神経があります。
この2つを簡単に説明すると、交感神経が身体を興奮させる神経で副交感神経が身体をリラックスさせる神経です。
この2つの自律神経はシーソーのように、身体が活発なときは交感神経が優位に、身体がリラックスしているときは副交感神経が優位になるのですが、寝る前には副交感神経を優位にして身体をリラックスさせなければいけません。
そこで重要となってくるのがお風呂の時間です。
人間の身体はお湯の温度42℃を境に、それ以上で入浴すると身体は興奮し、反対にそれ以下で入浴するとリラックスするようになっています。
なので、高温での入浴が気持ちいいからと42度以上の熱いお湯で入浴してしまうと、身体は興奮してしまいかえって身体を疲れさせてしまうのです。
高温での入浴で疲れがさらにたまった身体は驚くほどぐっすりと眠れて気持ちが良いのですが、疲れはとりきれず次の日まで身体のだるさを引き延ばしかねません。
お風呂と睡眠の関係はこちら→お風呂と睡眠の関係って?
デメリット2.「肌の潤いがなくなる」
熱いお湯で入浴する2つめのデメリットは肌の潤いが失われることです。
肌の潤いを保っている成分を簡単に表現すると「脂」です。
脂というと聞こえが悪いですが、肌中の皮脂やセラミドといった脂成分が水分をはさみこむことで肌の潤いは保たれているのです。
(イメージ)
察しの良い人はもう気づいているかもしれませが、熱い温度のお湯での入浴によりその脂成分たちがお湯に溶け出してしまい、結果として潤いの元である水分までもが失われてしまうのです。
デメリット3.胃腸の活動が悪くなる
これはデメリット1の作用により起こるデメリットですが、身体が興奮することによって胃腸の活動が悪くなります。
交感神経は闘うときに活発になる自律神経ですから、戦闘に必要のない身体の機能の活動は抑制されます。
胃腸の活動も闘っているときには必要のない活動ですから、熱いお湯で入浴すると活動が悪くなり結果として消化不良を起こしてしまいます。
合わせて知りたい→食後の入浴がNGなわけ
デメリットを活用する
基本的にNGとされる熱いお湯での入浴ですが、そのデメリットを知ることで活用することもできます。
頑張るとき、集中したいときに
何度も言っているように熱いお湯で入浴をすると身体は興奮します。
しかし、これは眠気覚ましにはぴったりで、交感神経を優位にすることで勉強や仕事に集中できるでしょう。
熱いお湯での入浴は体力を使うため何度も使えるテクニックではありませんが、ここぞというときには役に立ちます。
熱いお湯での入浴方法
どうしても熱いお湯で入浴したい方のために説明します。
熱いお湯での入浴は身体への負担が大きいため、入浴時間は最高5分までにしましょう。
さらに、お湯の温度は42度を限度とし、身体にショックを与えないようにすでに入浴をしている状態から42度まで温度を上げるようにします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
基本的には推奨されない高温のお湯での入浴ですが、使い方によってはデメリットを生かすこともできます。
熱いお湯で入浴する場合は安全に配慮した上でお風呂にはいりましょう。